湯島聖堂

湯島聖堂は、東京都文京区にある孔子廟のひとつで、江戸幕府の5代将軍・徳川綱吉の時代に創建され、後に幕府直轄となる昌平坂学問所が置かれました。明治新政府もここにわが国で初めての官立の師範学校(現在の筑波大学)を設置したことから、「日本の学校教育発祥の地」ともいわれています。現在は国の史跡として指定されています。

旅行先の地図

旅行先の概要

種別 国史跡
所在地 東京都文京区湯島1-4-25
交通 JR「御茶ノ水駅」から徒歩約2分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」から徒歩約2分
東京メトロ丸の内線「御茶ノ水駅」から徒歩約1分
首都高速道路都心環状線「神田橋出入口」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 外堀通り沿いに舗装済みの斯文会館駐車場がある。利用の際は事務所に申告のこと。
URL
連絡先 公益財団法人斯文会 03-3251-4606

歴史・由来

湯島聖堂(ゆしませいどう)は、東京都文京区にある孔子廟のひとつで、江戸幕府の3代将軍・徳川家光の侍講であった林羅山が上野忍岡に建てた私塾と、尾張藩主・徳川義直の援助によって建てられた付属の孔子廟「先聖殿」がその起源となっています。

徳川綱吉が5代将軍となると、幕府によって神田湯島に新たな孔子廟が建設され、元禄3年(1690)、林家の私塾と孔子廟もここに移され、孔子廟は「大成殿」、付属の建物をあわせて「聖堂」と呼ばれることになります。

その後、老中・松平定信が主導し、朱子学のみを正学と位置づける「寛政異学の禁」の一環として、寛政9年(1797)、林家の私塾であったものが幕府直轄の「昌平坂学問所」に衣替えし、外部からも尾藤二洲、古賀精里といった儒学者が招かれて体制も充実し、幕府儒官の柴野栗山とあわせて「寛政の三博士」と呼ばれます。

明治時代には、いったんは「昌平学校」として再出発するもののほどなく廃止されてしまいますが、その流れは今日の東京大学に引き継がれます。また、この場所にはわが国で初めての官立の「師範学校」が設立され、後に「東京師範学校」および「東京女子師範学校」となり、今日の筑波大学、お茶の水女子大学の前身となったことから、「日本の学校教育発祥の地」としても知られることなります。

現在の「大成殿」は、昭和10年(1935)に再建された鉄筋コンクリート造りのものですが、江戸時代の建物を復元した黒漆塗りの間口20メートル、高さ14.6メートルという巨大なものであり、内部には清王朝によって滅亡した中国の明王朝の遺臣で、水戸藩主の徳川光圀に招かれていた朱舜水が亡命の際に携えてきたという孔子像が祀られています。また、孔子を祀る「釈奠」(せきてん)についても、毎年4月の第4日曜日に、この湯島聖堂で執り行われています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】外堀通り方面から湯島聖堂に入るルートは階段が多く車椅子での移動は困難。

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【2】隣接の御茶の水公園公衆トイレはスロープのみ。多目的トイレは昌平橋、お茶の水橋際、宮本公園の各公衆トイレが利用できる。

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【3】本郷通り沿いに1か所だけ階段のない入口(西門)があるのでここから進入。足元はブロックで舗装されている。

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【4】杏壇門の入口に階段3段、門扉の下の敷居も段差があるので自力移動ができるのはここまで。

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【5】湯島聖堂の大成殿。前庭からのアプローチはやはり3段の階段がある。



湯島聖堂配置図

境内配置図 [凡例]
大成殿 前庭 西廡 東廡 杏壇門 西門 水屋 入徳門 孔子銅像 講堂 仰高門 斯文会館 トイレ 明神門 神農廟 国道17号 湯島聖堂前交差点 お茶の水公園 本郷通り 聖橋 外堀通り 神田川 昌平橋 御茶ノ水駅 お茶の水橋際公衆便所 神田明神 宮本公園


移動のしやすさ ★★★☆☆
バリアフリーの状況 
湯島聖堂は階段が多く、基本的には車椅子での移動には適しない。わずかに本郷通り沿いの西門から入るルートのみが平坦となっている。杏壇門は階段があるため、車椅子での移動はここまで(ただし、仮設スロープが設置されるとの情報もある)だが、大成殿は眺望できる。駐車場は外堀通りからアクセスできる斯文会館のものがあるが、西門との間には高低差がある。身障者用トイレは近くにないため、それぞれ300メートルから500メートル離れた昌平橋、お茶の水橋際、宮本公園の各公衆トイレを利用する。

周辺の名所・観光スポット

ニコライ堂(東京復活大聖堂)

JR御茶ノ水駅前に建つ日本ハリストス正教会の大聖堂。緑青の濃いドーム屋根が特徴的なビザンチン様式の建物で 、明治24年(1891)竣工し、関東大震災後に改修がなされた。国重要文化財。午後1時~4時(10月~3月は3時半まで)の時間は聖堂拝観が可能。
【聖堂拝観は北門から入り事務局に申し出てスロープ利用可】

■参考リンク:日本正教会>東京復活大聖堂(ニコライ堂)

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