カッパ淵・常堅寺

カッパ淵

カッパ淵は、岩手県遠野市にある蓮池川(足洗川)の淵で、カッパが馬を川の中に引きずり込もうとしたという伝説の残る場所です。鬱蒼とした木々の中を清流が走り、傍らにはカッパを祀る小祠があります。隣の常堅寺には「カッパ狛犬」が鎮座しています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 【常堅寺】釈迦如来
所在地 【常堅寺】岩手県遠野市土淵町土淵7地割50
交通 JR釜石線「遠野駅」から早池峰バス(土淵線)で約25分、「伝承園前」停留所下車、徒歩約5分。又は「遠野駅」から早池峰バス「遠野めぐり号」(午後コース)で約10分。
釜石自動車道「宮守IC」から国道283号・340号経由、車で約25分。
拝観料 無料
駐車場 寺院境内に砕石敷の檀信徒用駐車場あり。一般見学者は約500メートル手前の「伝承園・カッパ淵駐車場」(舗装済み、無料)を利用。
URL 遠野市観光協会公式サイト「遠野時間」>カッパ淵
連絡先 【常堅寺】常堅寺 0198-62-3322
【カッパ淵】遠野市観光協会 0198-62-1333

歴史・由来

カッパ淵は、岩手県遠野市、「カッパ狛犬」がある常堅寺の脇を流れる蓮池(はせき)川(足洗川)の淵で、遠野の生活文化を語り継ぐ施設「伝承園」から徒歩5分ほどのところにあります。

日本民俗学の祖・柳田國男が著した『遠野物語』にはカッパ伝説が多く収載されていますが、この「カッパ淵」も、その昔カッパがいたずらをして馬を川の中に引きずり込もうとしたという伝説のある場所です。

現在の「カッパ淵」には深い淵があるようには見えませんが、鬱蒼とした茂みのなかに蓮池川(足洗川)の清流が通じており、傍らにはカッパを祀る小さな祠が建っています。乳飲み子を抱える女性がこの祠に赤い布で乳房の形をつくって奉納すれば、乳がよく出るようになるのだといいます。

「カッパ淵」にはまた、カッパの大好物というキュウリを釣り竿に吊るしてカッパの出没を待つ「カッパおじさん」こと遠野市公認の「守っ人」(まぶりっと)がおり、ボランティアとして観光客を相手にカッパ淵の案内をされています。初代は祠の中に遺影が掲げられているとおり平成16年(2004)にお亡くなりになったため、現在の方は2代目となります。

「カッパ淵」の隣にある「常堅寺」は、 一関市にある曹洞宗の寺院・長泉寺の末寺として文明18年(1486)又は延徳2年(1490)に開創され、開山は大聞秀宗又は機外慶俊とされています。このあたりは常堅寺側と長泉寺側の史料で異なるところであり、さらに古くは厨川柵の戦いで源義家に敗れた安倍貞任一族の菩提寺として開かれた天台宗の寺院であったともいい、「カッパ淵」の奥には「阿部(安倍)屋敷跡」という土塁を伴った館跡があります。

『遠野物語』には「遠野郷十二ヶ寺の触頭」という筆頭の地位にあったと書かれており、山門には明治時代の神仏分離令により早地峰神社から移設された総丈3.5メートルの仁王像が安置され、十王堂の前には頭に皿のような窪みがあり水が貯まる珍しい阿吽の「カッパ狛犬」が鎮座しています。

車椅子で旅行するポイント

カッパ淵

【1】国道340号(旧道)沿いの「伝承館」舗装駐車場を利用。身障者トイレあり。

カッパ淵

【1-1】身障者トイレ

カッパ淵

【2】道路反対側の「カッパ淵・常堅寺」と看板がある農道を進む。

カッパ淵

【3】看板に従い農道を500メートル進むと常堅寺。この境内を通り抜ける。

カッパ淵

【4】常堅寺境内には檀徒向けの砕石敷駐車場とトイレ(身障者用ではない)もある。

カッパ淵

【5】常堅寺仁王門。門には段差があるが、右脇の玉砂利敷から迂回できる。

カッパ淵

【6】常堅寺境内は玉砂利敷、参道のみ石畳。本堂左脇の廊下をくぐり、さらに奥へ。

カッパ淵

【7】常堅寺本堂脇に砕石敷の道路あり。木橋のある方向(左)へと進む。

カッパ淵

【8】木橋を渡って小川対岸の砂利道を進む。

カッパ淵

【9】砂利道の先にカッパ淵。祠やベンチがあり、守っ人がいることも。奥にきゅうりを吊るした釣り竿。



カッパ淵・常堅寺境内図

周辺の名所・観光スポット

伝承園

遠野の生活文化を後世に継承することを目的とした施設で、語り部による昔話や民芸品の製作実演などが体験できる。園内には、国の重要文化財に指定されている「菊池家曲り屋」、『遠野物語』の著者で民俗学者の「柳田國男展示館」、同じく話者の「佐々木喜善記念館」などのほか、オシラサマを千体ほど展示している「オシラ堂」があり圧巻である。食事処では「ひっつみ」などの郷土料理を堪能できる。
【身障者用トイレ・簡易スロープ・車椅子貸出あり。建物入口の敷居などに段差がある場所もあり注意。】

■参考リンク:伝承園




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