香取神宮

香取神宮

香取神宮は、千葉県香取市に鎮座する「東国三社」の一つで、鹿島神宮の武甕槌神とともに神話の国譲りに貢献があったと伝えられる軍神・経津主神が祀られています。檜皮葺の本殿は国重要文化財となっており、午年の4月に開催される神幸祭は船団を率いての壮観なものです。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 経津主大神
所在地 千葉県香取市香取1697
交通 東関東自動車道「佐原香取IC」から車で約5分
JR成田線「佐原駅」から千葉交通バス(小見川駅行き)または佐原循環バス経由で約15分、「香取神宮前」停留所下車、徒歩約5分
拝観料 無料
ただし、「香取神宮宝物館」【入口に段差あるも館内は平坦】は大人300円、小人100円
駐車場 県道55号から香取神宮への入口付近に舗装済の無料駐車場(300台)、表参道に近い側に身障者用スペースあり。
他にも車祓所への入口にある砕石敷の無料駐車場はじめ、境内周辺に同様の第2・第3駐車場あり。
境内総門の奥から入って諏訪神社脇にも身障者用スペースあり。
URL
連絡先 香取神宮 0478-57-3211

歴史・由来

香取神宮は、千葉県香取市に鎮座し、「坂東太郎」の異名を持つ大河・利根川の対岸に位置する鹿島神宮、息栖神社とともに「東国三社」の一つに数えられる古社です。下総国一の宮とされます。

香取神宮の御祭神は、武神として有名な経津主大神で、『日本書紀』には鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神とともに出雲の大国主命に国譲りを迫ったほか、悪神・天津甕星(天香香背男)を討伐して葦原中国を平定し、今は「東國檝取之地」にあると記されており、「檝取」は香取の古称で「舵取り」の意味とみられています。

香取神宮に伝わる中世文書では、その創建を神武天皇18年のこととしており、古くから朝廷の崇敬厚く、嘉祥3年(850)には正一位の神階を受け、延長5年(927)編纂の『延喜式』神名帳では特に「神宮」の称号をもって記されており、以後明治時代に至るまで「神宮」号を冠した神社は香取神宮のほかには伊勢神宮、鹿島神宮のみでした。また、中世までは概ね20年に1回の式年造替を行っていたことも六国史などにみえています。

香取神宮は鹿島神宮とともに藤原氏の崇敬も受けており、神護景雲2年(768)に氏寺として奈良に春日大社が創建されると、鹿島とともに香取の神が勧請されています。

また、御祭神が武神であることから源義家、源頼朝、足利義満などの将軍、武家からの寄進もしばしば行われているほか、下総の有力武士・千葉氏が式年造替の奉行職を務めるなどしています。

江戸時代にも幕府の庇護を受け、徳川家康が天正19年(1591)に朱印地1,000石を認めたのをはじめ、5代将軍徳川綱吉により元禄13年(1700)に現在に残る楼門、本殿、神楽殿の建物が造営され、国重要文化財に指定されています。

他にも神宝・文化財は数多く、国宝の「海獣葡萄鏡」はじめ、古瀬戸の狛犬、源頼朝寄進状ほかの古文書などを所蔵しており、その他軍艦「香取」の御紋章、天真正伝香取神道流資料などのゆかりの品々とともに「香取神宮宝物館」に展示されています。

香取神宮の例祭は4月14日で、翌15日には神幸祭があります。特に、平成26年(2014)をはじめ午年ごとの式年大祭の際には、甲冑姿の氏子数千人が神輿を利根川の御座船まで供奉する船上祭となり壮観です。

車椅子で旅行するポイント

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【1】県道55号沿いに舗装された広い無料駐車場(第1駐車場)。奥に身障者用駐車場および身障者用トイレ(オストメイト対応)あり。

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【2】駐車場から商店街を抜け社号標と赤鳥居のある広場までは平坦な舗装路だが、ここから階段とその先玉砂利の長い坂道が続くため別ルートに迂回。

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【3】県道沿いの第1駐車場西端に「交通安全祈願車参入道」の文字と車椅子マークがある看板が建つ。駐車場脇の舗装された坂道を自動車で登り車祓所方面に移動。

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【4】参入道を自動車で直進すると車祓所(舗装済み)の付近で表参道と合流。総門は階段なので車椅子マークのパイロンに従いさらに奥の舗装された坂道へ。

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【5】総門右奥の舗装された坂道を進むと車椅子マークと「参入口」の文字が記載された看板がある。自動車1台幅のコンクリート舗装路になっているのでここから境内に進入。

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【6】諏訪神社・古神札納め所の脇に車椅子マークのパイロンが置かれ身障者用スペースになっている。この先の社務所に近い側にトイレ棟も見える。

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【7】身障者トイレ内部

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【8】トイレ棟の向かい、廻廊と神楽殿の間にコンクリート製の短いスロープがあり、楼門階段を迂回して車椅子で移動できる。ただし手前の歩道の石畳が0.5~1センチほどの段差になっているので注意。

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【9】香取神宮の拝殿付近。参道部分は石畳、他は玉砂利が敷かれており平坦で本殿裏手まで一周して移動できる。



香取神宮境内図

境内配置図 [凡例]
佐原駅 香取駅 佐原香取インターチェンジ 千葉県道55号佐原山田線 香取神宮前バス停 第1~第3駐車場 参道商店会 赤鳥居(及び社号標) 表参道 交通安全祈願車参入道看板 祖霊社 雨乞塚:天平年間の大旱魃時に雨乞をした祭壇跡と伝わる。 剣聖飯篠長威斎(いいざさちょういさい)墓:室町時代の剣術家で天真正伝香取神道流の創始者。 奥宮:経津主神の荒御魂を祀る。 押手神社:末社の稲荷社。 要石:地震を鎮める霊石で鹿島神宮と一対。 護国神社:香取郡内の英霊を祀る。 車祓所 神徳館 総門 楼門:元禄13年(1700)に徳川綱吉が造営。扁額は東郷平八郎元帥。国重要文化財。 本殿:元禄13年に徳川綱吉が造営。国重要文化財。 社務所 六所神社:須佐之男命ほかを祀る末社。 香雲閣 桜馬場 鹿苑 勅使門 弓道場 市神社:事代主神を祀る末社。 馬場殿神社:建速須佐之命を祀る末社。 石塔 手水舎 諏訪神社:建御名方神を祀る末社。 神楽殿:元禄13年造営の旧拝殿。 廻廊 神饌殿 三本杉:源頼義の祈願で三又に分かれたと伝わる大杉。 拝殿 授与所 宝物館 神庫 香取文庫 匝瑳(そうさ)神社:磐筒男神・磐筒女神を祀る摂社。 桜大刀自(さくらおおとじ)神社:木花咲耶姫命を祀る末社。 鹿島新宮:武甕槌大神・天隠山命を祀る摂社。



移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 県道沿いには舗装された香取神宮の無料駐車場があり、オストメイト対応の身障者用トイレもあるが、ここから商店街を経て表参道に向かうと玉砂利の坂道になるので、逆に自動車のまま車祓所方面に至る裏道に迂回するのがよい。【3】の看板をはじめいくつか車椅子マークが付いた看板が道筋に設置されているので、マークを目印に図のとおり進む。境内の楼門前にも身障者用のトイレがある。

周辺の名所・観光スポット

伊能忠敬記念館

江戸時代に日本全国を測量してわが国最初の実測日本地図をつくりあげた伊能忠敬の事績を紹介する記念館。忠敬はもと香取市佐原の名主。一帯は「重要伝統的建造物群保存地区」として、古い町並みを保つ。
【身障者用駐車場・トイレ(オストメイト対応)・スロープあり】

■参考リンク:伊能忠敬記念館