國王神社

神社
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國王神社(こくおうじんじゃ)は、茨城県坂東市にある、「新皇」として東国に君臨した平将門公を御祭神とする神社です。平将門公の三女・如蔵尼が、父の三十三回忌にあたり、その終焉の地に祠堂を建てたのがはじまりといわれています。御神体である「寄木造 平将門木像」は、茨城県の指定文化財となっています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 平将門命
所在地 茨城県坂東市岩井951
交通 つくばエクスプレス線・関東鉄道常総線「守谷駅」(西口)から関鉄バスで約50分、「岩井バスターミナル」乗り換え、坂東市コミュニティバス「ばんどう号」(庁舎間シャトル:月曜日~金曜日のみ運行)で約17分、「国王神社」停留所下車
常磐自動車道「谷和原IC」から車で約25分
首都圏中央連絡自動車道「境古河IC」から車で約20分
首都圏中央連絡自動車道「坂東IC」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 神社わきに砕石敷の無料駐車場あり
URL
連絡先 國王神社社務所 0297-35-2395
坂東市観光協会 0297-20-8666

歴史・由来

國王神社(こくおうじんじゃ)は、茨城県坂東市にある、「新皇」として東国に君臨した平将門公を御祭神とする神社です。

桓武天皇5世の孫にあたる平将門は、平氏一族の私闘から発展した「平将門の乱」において、常陸・下野・上野の国府を襲撃したのち、巫女の託宣により「新皇」を称して関東で独立し、武蔵・相模両国からも印鎰(いんやく:国印と正倉の鍵)を奪いますが、下野国押領使・藤原秀郷、常陸大掾・平貞盛の追討を受け、額に矢を受けて戦死し、その首は京に送られて東市に晒されたといいます。

縁起によると、奥州に落ち延びた平将門の三女は、恵日寺(福島県磐梯町)の傍らに庵を結び、のち出家して如蔵尼を名乗ったものの、父の三十三回忌にあたる天禄3年(972)にその最期の地である下総国石井(茨城県坂東市岩井)に戻り、霊木に父の像を刻んで小祠を建てて祀ったことから、この國王神社が誕生したとされています。

御神体の「寄木造 平将門木像」は、高さ2尺8寸(約0.8メートル)と小ぶりな衣冠束帯姿のものですが、眉を吊り上げ忿怒の相に近く、江戸初期の天和3年(1683)に建立されたという、九曜紋が残る茅葺きの本殿とともに、茨城県の指定文化財になっています。

なお、御神体の平将門木像は平成10年に盗難被害に遭っていますが、ほどなく容疑者が逮捕され、神社に無事返還されています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】國王神社東側の県道沿い、集会所わきには、「國王神社」看板および砕石敷の駐車場がある。

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【2】県道から狭い脇道に入ると、國王神社の正面鳥居前にも砕石敷の若干の駐車スペースがある。

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【3】國王神社の正面鳥居。入口にやや段差があるが、ここからコンクリートの参道が奥へと続いている。

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【4】國王神社の拝殿。2段ほどの段差がある。拝殿内には平将門坐像の写真などが飾られている。



國王神社境内図

移動のしやすさ ★★★☆☆
バリアフリーの状況 國王神社には特にバリアフリーの設備はないが、境内は平坦地にあり広くもないので、介助がいれば参拝は可。鳥居の前に自動車を駐車できる。参道はコンクリートで舗装され、それ以外の場所は地面が露わになっている。身障者用トイレは、2キロほど南側の坂東市役所本庁舎などが利用できる。

周辺の名所・観光スポット

茨城県自然博物館

菅生沼のほとりの約16ヘクタールの広大な敷地に建つ自然科学系の県立博物館。宇宙の進化と地球の生いたち、自然と生命の不思議な営みについてストーリー性のある展示を行う。入口には高さ5メートル超の松花江マンモスの骨格化石がある。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープ・車椅子貸出あり。レストランも車椅子可。身障者手帳提示で本人・介護者1名無料】

■参考リンク:ミュージアムパーク 茨城県自然博物館