熊野神社

熊野神社は、東京都の新宿中央公園に隣接する神社で、近くの花園神社とともに「新宿総鎮守」とされています。室町時代に「中野長者」と呼ばれた鈴木九郎という商人によって創建されたと伝わり、境内に滝や池があったことから、江戸時代には景勝地としてにぎわいました。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 櫛御気野大神(くしみけぬのおおかみ)
伊耶那美大神(いざなみのおおかみ)
所在地 東京都新宿区西新宿2-11-2
交通 JR新宿駅からバスで約5分、「十二社池の下」停留所下車
都営大江戸線「西新宿五丁目駅」または「都庁前駅」から徒歩で約5分
首都高速4号新宿線「新宿出入口」から自動的で約5分
拝観料 無料
駐車場 神社境内に入り若干の砕石敷の駐車スペースあり(無料)
【追記:取材時以降に舗装され砕石敷ではなくなったとのこと】
URL
連絡先 新宿十二社熊野神社 03-3343-5521
この記事は東京都の熊野神社についてを内容としたものであり、和歌山県に所在する熊野本宮大社(本宮)、熊野那智大社(那智)、熊野速玉大社(新宮)などとは異なります。和歌山県の熊野三山について知りたい場合は、それぞれ該当するリンク先のページを閲覧してください。

歴史・由来

熊野神社は、東京都新宿区新宿二丁目の新宿中央公園に隣接する神社で、近くの花園神社とともに「新宿総鎮守」とされています。

室町時代の応永年間(1394-1428年)、荒蕪地であった中野一帯の開発と、馬市での売買によって有徳人となり、「中野長者」とも呼ばれた鈴木九郎という商人によって創建されたと伝えられています。

鈴木九郎はその苗字にあるとおり、紀州・熊野大社の神官の鈴木家に連なる出自であり、遠い故郷にあたる熊野三山の若一王子(にゃくいちおうじ)を屋敷に祀って成功したことから、ついには熊野十二所権現のすべてを祀るようになったといわれています。

江戸時代には「熊野十二所権現社」と呼ばれ、幕府によって社殿の修復なども受けていますが、特に周辺の農地を灌漑するためのため池として開発された「上の溜井」、「下の溜井」の2つからなる「十二社池」(じゅうにそういけ)があったことや、玉川上水からの引水が滝を形成して「十二社大滝」となったことから、江戸のちょっとした景勝地として茶店なども立ち並び賑わったといいます。

この熊野神社には文人墨客も多く訪れており、境内に残る新宿区指定有形文化財(工芸品)の水鉢は、文政3年(1820)に奉納されたもので、幕府の勘定奉行配下の役人であり狂歌師としても有名な大田南畝(大田蜀山人)が銘文を記しています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】熊野神社の西側公道からの入口。社号標がある坂を自動車で境内に進入できる。距離は短いが車椅子にとっては傾斜がある。

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【2】坂を上って熊野神社の鳥居前。境内の神輿蔵の前が駐車スペースになっているのでここに駐車。

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【3】熊野神社の拝殿。周辺の参道は石畳で平坦。拝殿の上り口は石段になっている。

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【4】拝殿の右脇から新宿中央公園に抜けるスロープがあり、公園内のエコギャラリー新宿には身障者トイレもある。


熊野神社境内図

境内配置図 [凡例]
拝殿 社務所 手水舎 神楽殿 神輿庫 社号標 弁財天社 稲荷神社 大鳥神社 新宿中央公園 エコギャラリー新宿 アトリエクマノ 新宿警察署熊野神社前交番 十二社池の下バス停 熊野神社前交差点 東京都道432号淀橋渋谷本町線

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 境内は平坦な石畳の参道で、自動車で訪れる分には車椅子の参拝に支障がないが、拝殿には石段がある。身障者用のトイレは隣接の新宿中央公園のエコギャラリー新宿内にある。なお、社号標のある入口からのアプローチは、距離は短く舗装されてはいるが、歩道から直接車椅子で境内に上がる場合はそれなりに傾斜があるので注意が必要。

周辺の名所・観光スポット

新宿中央公園

新宿中央公園は、熊野神社に隣接する、新宿区立としては最大規模の都市公園で、かつての淀橋浄水場跡地に整備されたものです。東京都庁をはじめ、周辺の高層ビルを訪れる人たちの憩いの場となっており、定期的にフリーマーケットなどのイベントも開催されている。新宿区の友好提携都市である長野県伊那市(江戸時代に高藤藩内藤家の下屋敷があり「内藤新宿」と呼ばれていた縁)から、自然の状態では高遠城址公園以外には群生が見られないという珍しい高遠コヒガンサクラが贈られており、春には桜の名所としても賑わいます。
【スロープ、身障者用トイレあり】

■参考リンク:新宿中央公園

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