熊野那智大社

熊野那智大社

熊野那智大社は、和歌山県那智勝浦町の神社で「熊野三山」の一つ。那智の滝を中心とする修験道の霊地として栄え、中世には「蟻の熊野詣」と呼ばれるほどの多くの参詣者を集めました。神仏習合の頃は一体であった青岸渡寺に隣接し、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 熊野夫須美大神ほか
所在地 和歌山県那智勝浦町那智山1
交通 JR紀伊勝浦駅から熊野交通バス「那智山行」経由で約25分、「那智山」停留所下車【ただし、停留所以降は全長0.5キロメートル超の防災道路の坂道か階段参道を経由しての移動となるため車椅子では困難】
紀勢自動車道「紀伊長島IC」から国道42号経由、車で約2時間15分
拝観料 無料
駐車場 防災道路の終点に立体駐車場(通行料として800円)あり
その他、階段参道入口付近に民間有料駐車場(500円程度)多数あり
URL
連絡先 熊野那智大社 0735-55-0321

歴史・由来

熊野那智大社は、和歌山県那智勝浦町の神社で、熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに「熊野三山」の一つです。

社伝によれば、仁徳天皇の時代に夫須美大神(ふすみのおおかみ)をはじめ国造りに関連した12柱の神々と那智の滝に顕現した飛瀧権現(大己貴命)を祀ったのが始まりとされています。

中世には修験道の霊地として栄え、延喜7年(907)の宇多法皇の熊野詣を最初として、特に院政期にはしばしば上皇による「熊野詣」がありました。

また、「熊野比丘尼」とよばれる尼僧たちが那智山の様子を描いた「那智参詣曼荼羅」を携えて「絵解き」をしながら諸国をめぐり歩く布教活動を行い、多くの庶民が「熊野古道」を通って那智山の参詣に訪れたため、「蟻の熊野詣」と呼ばれるほどの盛況であったといいます。

現在も行われている7月14日の例祭は「那智の火祭り」として有名であり、別宮である飛瀧神社の石階段の参道を大松明が往来するほか、社頭では重要無形民俗文化財に指定された「那智の田楽」が奉納されます。

平成16年(2004)、熊野那智大社は「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として、ユネスコの世界文化遺産にも登録されました。

車椅子で旅行するポイント

※ 写真【2】に関連して、従来(取材時点)は駐車場奥の一般トイレのみであったところ、その後「那智山観光センター」前に新たに公衆トイレ棟が建設され、スロープ付きの身障者用トイレも併設されたとのことです。

熊野那智大社

【1】熊野那智大社・青岸渡寺の参道入口。ここからは石階段のため車椅子での移動は困難。

熊野那智大社

【2】参道入口の先に那智山観光センター。那智山バス停、有料駐車場、身障者用トイレがある。防災道路入口はさらにこの先。

熊野那智大社

【3】熊野那智大社の防災道路(通行料800円)入口。料金所から斜めに延びる坂道を登る。直進すると那智山スカイライン。

熊野那智大社

【4】防災道路の終点。左手の建物が社務所。その前に立体駐車場がある。正面奥に進むと参道階段に合流。

熊野那智大社

【5】防災道路終点の奥、参道階段の手前にトイレ棟。身障者用トイレあり。

熊野那智大社

【5-1】身障者用トイレ内部

熊野那智大社

【6】駐車場から社務所建物に入り、エレベーターで社殿のある高台に移動。出口にスロープあり。

熊野那智大社

【7】熊野那智大社の拝殿。拝殿正面は階段だが参道は石畳で平坦。参道の周囲は玉砂利敷。

熊野那智大社

【8】拝殿の右奥、楠霊社の先に神門があり、隣接する青岸渡寺への入口となっているが、10段ほどの階段となっている。



熊野那智大社

周辺の名所・観光スポット

大門坂

熊野那智大社への参詣道「熊野古道」のうち「中辺路」(なかへち)の一部で、鬱蒼とした杉木立に覆われた中を、全長約600メートル、高低差約100メートルの石畳が続く。かつて通行料を徴収した大きな門があったことから「大門坂」と呼ばれる。
【相当部分が階段状のため基本的には車椅子不可だが、県道43号沿いにスロープで上って坂の様子が見られる場所がある。】

■参考リンク:那智勝浦観光ガイド>熊野古道 大門坂