大円寺

大円寺 寺院
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大円寺は、千葉県夷隅郡大多喜町にある浄土宗の寺院です。大永2年(1522)の開山で、火災により焼失後、現在地に再建されたと伝えられます。境内墓地には江戸時代前期の石造阿弥陀如来立像があり、町指定文化財となっています。また、樋口一葉の友人として半井桃水を紹介した地元の教育者・荘司(野々宮)起くの碑も建てられています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 阿弥陀如来
所在地 千葉県夷隅郡大多喜町新丁174
交通 いすみ鉄道「大多喜駅」から徒歩約15分、または小湊鐵道バス(大多喜車庫行き)経由で約1分、「大多喜車庫」停留所下車、徒歩約3分
首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞IC」から車で約20分
拝観料 無料
駐車場 境内に舗装された無料駐車場あり
URL
連絡先 長楽寺(大多喜町紺屋118番地) 0470-82-2859

歴史・由来

大円寺(大圓寺)は、千葉県夷隅郡大多喜町にある浄土宗の寺院です。

大永2年(1522)、正蓮社天誉存公上人が開山し、火災により焼失後、現在地に再建されたと伝えられます。さらに江戸時代の元禄年間に再建されており、かつては本堂や庫裡が備わり、敷地も現在の大多喜町特別養護老人ホームなどの公共施設がある一帯にまで広がっていたといいます。現在の本堂は平成になってからの再建です。

本尊の阿弥陀如来立像は文禄年間に造られたもので、像高が1.6メートル、台座を含めると3メートルほどもあります。また、境内墓地には寛文4年(1664)に造られた、高さ1.4メートルの石造阿弥陀如来立像があり、町指定文化財となっています。

墓地内には樋口一葉の友人として半井桃水を紹介し、後の作家生活のきっかけをつくったことで知られ、地元の大多喜興業学校(現在の大多喜高校)校長も務めた教育者・荘司起く(婚姻前の旧姓では野々宮起く、野々宮菊子とも)の碑も建てられています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】行徳橋から続く道路は大円寺付近で石畳の舗装になっている。養護老人ホーム方向にそのまま進む。

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【2】境内の藤棚の脇に山門が開いているが、さらに老人ホームの手前まで自動車で進入できる。

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【3】大円寺本堂。正面が舗装された駐車場になっている。無住の寺院で通常は堂内には入れない。




大円寺境内図

境内配置図 [凡例]
大円寺本堂 莊司起くの碑 石造阿弥陀如来立像 墓地 良玄寺 忠勝公園 本多忠勝・忠朝・忠勝室墓所 行徳橋 大多喜町特別養護老人ホーム 夷隅川フィッシングパーク 小湊バス大多喜車庫 大多喜車庫バス停 新丁交差点 千葉県道231号大多喜停車場線 案内板 三口橋碑 大多喜駅

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況
大円寺は特別養護老人ホームに隣接しており、ホーム敷地同様に境内全体がアスファルト舗装され、正面に回り込むと本堂手前が駐車場になっている。現状では本堂以外には墓地と山門、藤棚程度の施設しかないので、境内を移動するまでもない。身障者用トイレは西側に隣接する良玄寺わきの忠勝公園にある。

周辺の名所・観光スポット

大多喜城

「大多喜城」は、室町時代に武田真里谷氏が築いたとされる城郭で、当初は「小田喜城」と呼ばれていましたが、天正18年(1590)に本多忠勝が城主となると大改修が行われ、あわせて城下町の整備も進みました。現在は本丸跡に「千葉県立中央博物館大多喜城分館」が建てられていますが、3層4階の鉄筋コンクリート造でかつての大多喜城の天守を再現しています(ただし、天守はなかったとする説もある)。博物館内には武具、古文書をはじめとして、房総地方の城郭の歴史や城下町での生活に関わる資料を展示しています。
【身障者は本丸まで自動車で進入して身障者用駐車場への駐車が可能。身障者用トイレあり。ただし、館内は階段のため外観のみ。】

■参考リンク:千葉県立中央博物館大多喜城分館