大念寺

大念寺 寺院

大念寺は、茨城県稲敷市にある浄土宗の寺院です。天正年間に江戸崎城主・芦名盛重の帰依を受けた慶巌上人の開山で、僧侶の学問所である檀林が置かれ、「関東十八壇林」の一つに数えられました。境内には県内でも希少な「楼門」をはじめ、徳川家康お手植えといわれる「逆さ銀杏」などがあります。

広告

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 阿弥陀如来
所在地 茨城県稲敷市江戸崎甲2656
交通 首都圏中央連絡自動車道「稲敷IC」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 境内に砕石を敷いた駐車場あり
URL
連絡先 正定山知光院大念寺 029-892-1135

歴史・由来

大念寺は、茨城県稲敷市にある浄土宗の寺院です。

天正18年(1590)、江戸崎城主・蘆名盛重の帰依を受けた源誉慶巌上人が開山し、僧侶の学問所である檀林が置かれ、浄土宗の「関東十八壇林」の一つに数えられた由緒ある寺院です。

慶長5年(1600)に火災で焼失していますが、慶長7年(1602)に徳川家康から朱印地50石を寄進されて再建を果たしています。
また、この年には常陸国の大大名・佐竹義宣が関ヶ原の戦いで日和見的な態度をとったために出羽国に転封となり、佐竹家からの養子として蘆名家の当主になっていた蘆名盛重も連座して出羽国角館城に移っています。

開山の慶巌上人は肥前国塩田城主・惟任知光の三男で、大友勢に攻められて城主が討ち死にしたため、戦乱を逃れて仏門に入ったといい、後に徳川家の菩提所となる芝増上寺の存応上人に師事しています。
また、『聞諦聞書』では江戸崎不動院の住持であった天台宗の天海上人とも同じ武家出身として入魂の仲であり、徳川家康に天海上人を紹介したという話を伝えています。

現在の境内には往時をしのぶ建物はほとんど残っていませんが、茨城県内でも希少な「楼門」や、徳川家康お手植えとされる「逆さ銀杏」などがあります。
また、この寺院には文化6年(1809)に江戸崎の市街地の大半を焼失させた「大仏火事」の際に、火元の寺院から運び出された大仏や、鎌倉前期のものとみられる「阿弥陀如来立像」(稲敷市指定文化財)、『大念寺文書』と称される中世以来の古文書などが納められています。

車椅子で旅行するポイント

大念寺_1.jpg

【1】公道のクランクから大念寺に進入すると、正面には楼門が建っているが、右脇にも自動車が進入可能な坂道がある。

大念寺_2.jpg

【2】右側の車道から境内に入ると、砕石が敷かれた駐車場となっている。

大念寺_3.jpg

【3】大念寺の本堂。楼門から続く参道はコンクリート舗装されている。




大念寺境内図

境内配置図 [凡例]
本堂 庫裡 鐘楼 楼門 逆さ銀杏 墓地 いなばやそば店 飯野屋旅館 マツモトキヨシ江戸崎店 すき屋稲敷江戸崎店 江戸崎ショッピングセンターパンプ 茨城県道49号江戸崎新利根線 茨城県道103号江戸崎下総線 茨城県道231号稲敷阿見線

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 現在の大念寺は楼門以外にはほとんど目立つ建物がなく、境内へも自動車でそのまま入ることができる。200メートル西に大型のショッピングセンター「パンプ」があり、ここに身障者用駐車場や多目的トイレなどがあるので、いざというときには利用が可能である。

周辺の名所・観光スポット

牛久大仏

「牛久大仏」は、茨城県牛久市に造立された大仏で、台座までをあわせた全高は120メートルほどと、ブロンズ立像としては世界最大の規模を誇っています。ギネスブックにも登録された大仏の内部には展望台があり、天候次第では富士山までが見渡せるほか、大仏の下は浄土庭園として、芝桜やナデシコ、ポピー、コスモスなどの季節の花が彩る空間となっています。
【身障者用駐車場・トイレ・駐車場・エレベーター・車椅子貸出・入場料減免あり】

■参考リンク:牛久大仏