東身延藻原寺

藻原寺は、千葉県茂原市にある「東身延」の異名を持つ日蓮宗の由緒寺院です。鎌倉時代、領主の斎藤兼綱が邸宅に日蓮聖人を招き法華堂を建てたのが起源とされています。斎藤兼綱は立教開宗後の最初の帰依者となりこの地で題目を唱えたことから「日蓮門下お題目初唱の霊場」としても知られます。戦前に建立されたコンクリート製の山門は茂原市のランドマークの一つにもなっています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 三宝尊
所在地 千葉県茂原市茂原1201
交通 首都圏中央連絡自動車道「茂原長南IC」から車で約5分
JR外房線「茂原駅」南口から小湊鐵道バス(長南営業所行きほか)経由で約7分、「藻原寺」停留所下車、徒歩約3分
拝観料 無料
駐車場 境内に舗装済みおよび砕石が敷かれた無料駐車場あり
URL
連絡先 藻原寺 0475-22-3153

歴史・由来

藻原寺は、千葉県茂原市にある日蓮宗の由緒寺院の一つです。

建長5年(1253)、安房の清澄寺で立教開宗した日蓮聖人は、念仏信者だった地頭の東条景信に清澄寺を追われて鎌倉に向かう途中、笠森寺に参籠しますが、このときに夢告を受けて日蓮聖人を笠森寺から自分の屋敷に迎えたのが、当時の藻原の領主だった斎藤兼綱とされています。その後の建治2年(1276)には邸内に法華堂が建立され、これが藻原寺の創建となっています。

斎藤兼綱(出家して常在院日朝)は日蓮宗の初めての帰依者となり、この地で日蓮聖人とともに題目を唱えて修行したことから、「日蓮門下お題目初唱の霊場」ともいわれます。その後は「六老僧」の一人とされる日向上人が第二世となり、身延山別当も兼任したので、この藻原寺を「東身延」と呼ぶことがあります。

この寺院はかつては「妙光寺」の寺号でしたが、天正19年(1591)に徳川家康が寺領30石を寄進した朱印状にはすでに「藻原寺」と記されており、明治以降、正式に地名をとって「藻原寺」と呼ばれるようになりました。

藻原寺本堂の唐門向拝彫刻は、江戸時代に躍動感あふれる波の彫刻で俗に「波の伊八」と呼ばれた宮彫師・武志伊八郎信由の子にあたる二代目・武志伊八郎信常が手がけたもので、茂原市指定文化財となっています。また、藻原寺の白亜の山門(戒壇塚)は戦前の昭和8年(1932)に建立されたコンクリート製の多宝塔式のもので、高さが25メートルほどあり、茂原市のランドマークの一つにもなっています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】藻原寺の駐車場看板から入って寺務所方向に進むと砕石を敷いた駐車場がある。

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【2】山門近くまで車道が通じており、山門は階段だがこの車道を通って背後の茂原公園方向に抜けられる。

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【3】山門階段を迂回して茂原公園方向への車道(園内は車両進入禁止)から大堂の敷地内に出られる歩道がある。

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【4】藻原寺大堂付近。参道部分はコンクリート舗装で周囲は大粒の玉砂利が敷かれている。堂の正面は階段である。




東身延藻原寺境内図

境内配置図 [凡例]
大堂(祖師堂) 水屋 山門 鐘楼 開山堂 華経殿 仏殿 書院 寺務所 墓地 日蓮聖人像 茂原公園 トイレ 駐車場看板 一乗山東光院 藻原寺バス停 国道128号 茂原市役所交差点

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 藻原寺境内はほとんどの場所が舗装されているため、階段のある開山堂などを除けば移動は容易となっている。大堂(祖師堂)は山門からの参道には階段があるものの、茂原公園に続く舗装路(大堂脇の坂道を登った先の公園入口からは一般車両進入禁止)に接続している参道を通って脇から堂の直下まで移動することができる。

周辺の名所・観光スポット

茂原市立美術館・郷土資料館

「茂原市立美術館・郷土資料館」とは、茂原公園内にある美術館と郷土資料館の合築施設のことで、平成6年10月に開館しています。美術館(第1・第2展示室)のほうは、近代日本画の巨匠といわれる速水御舟の作品をはじめ、茂原市にゆかりのある人物の作品を中心に展示するほか、企画展なども開催されています。郷土資料館(郷土資料室)では、歴史・考古・民俗の各分野にわたって茂原市のあゆみを紹介しており、庁南茂原間人車軌道の唯一の現存車両であるトロッコなどが展示されています。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープ・エレベーター・点字ブロック・車椅子無料レンタルあり。ただし、茂原公園内は車両進入禁止のため北側の住宅団地内から進入する。】

■参考リンク:茂原市立美術館・郷土資料館