報恩寺

報恩寺

報恩寺は、盛岡の寺町通りにある曹洞宗の寺院で、南部家第13代・南部守行によって三戸に創建され、のち盛岡築城に伴い現在地に移されました。「盛岡五山」の一つとされ、広い坐禅堂を持ち、江戸中期に京都の仏師により製作された「五百羅漢像」があることでも有名です。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 釈迦如来
所在地 岩手県盛岡市名須川町31−5
交通 東北自動車道「盛岡IC」から車で約10分。
JR「盛岡駅前」から岩手県交通バス(松園営業所行)経由で約12分、「北山」停留所下車、徒歩約5分。
拝観料 無料。ただし、「五百羅漢」は拝観料300円。
駐車場 北山交番前交差点から進入し、寺院東側に舗装済みの無料駐車場あり。通用門前に身障者用区画あり。
URL
連絡先 報恩寺 019-651-4415

歴史・由来

報恩寺は、盛岡の寺町通りにある曹洞宗の寺院で、御本尊は釈迦如来。

応永元年(1394)、南部家第13代当主・南部守行によって三戸の八幡山下に創建され、一時衰微しますが、第24代・南部晴政のころに越後柏崎の香積寺を本寺として再興され、永禄12年(1569)に寺領200石を与えられます。

南部藩(盛岡藩)は盛岡の城下町を整備するにあたり、京都に倣って領内の主要な寺院を盛岡城北方の「北山」地区に集め、うち臨済宗の聖寿寺、東禅寺、法泉寺、曹洞宗の報恩寺、時宗の教浄寺の5つをもって「盛岡五山」と定めました。

慶長6年(1601)、第27代・南部利直のとき、このようにして報恩寺も三戸から盛岡の現在地に移され、江戸時代を通じて曹洞宗の総録として南部領内208か寺を統制する地位にありました。

現在でもこれらの寺院が集まる街道筋は「寺町通り」と呼ばれ、周囲の景観に配慮した石畳風の歩道が整備されており、「日本の道百選」にも選ばれています。

報恩寺には江戸中期の享保20年(1735)に建てられた、なまこ壁の土蔵造りの「羅漢堂」があります。内部に納められている金色の木彫「五百羅漢像」(現存は499体)は、報恩寺17世・曇樹一華和尚が大願主となり、享保16年(1731)から同19年(1734)の4年間を掛けて京都の法橋宗而重賢、駒野定英珍盈ら9人の仏師が製作したものであることが、像の胎内銘から判明しています。中には顎ひげをたくわえたマルコポーロやフビライといわれる像もあり、由緒来歴のわかるものとして貴重です。

近代に至り、戊辰戦争の際に奥羽越列藩同盟に背違した久保田藩を攻撃した責任者として、明治2年(1869)には盛岡藩家老の楢山佐渡が報恩寺表書院で刎首の刑に処せられており、浅田次郎の歴史小説『壬生義士伝』などにも登場します。

また、盛岡中学の学生だった詩人の石川啄木は北山の風景を愛し、のちに「城外北邱のほとりに名たゝる古刹を訪ひて」と『落瓦の賦』という詩に報恩寺のことを記しています。

宮沢賢治もまた、盛岡高等農林学校一年のころから報恩寺の鶴湛文英住職について参禅しており、現在もこの寺には本堂右手に広い「坐禅堂」が設けられています。


車椅子で旅行するポイント

報恩寺

【1】北山交番交差点から入った公道沿いの山門は階段につき車椅子不可。

報恩寺

【2】境内地の東側に無料の舗装駐車場があるのて迂回。

報恩寺

【3】駐車場に身障者用区画あり。通用門も段差なし。

報恩寺

【4】境内は玉砂利敷で参道部分は石畳だが、玉砂利敷と石畳との間に段差が生じている。

報恩寺

【5】東門脇のトイレ棟。身障者用の個室が女子トイレ内にある。

報恩寺

【6】報恩寺本堂。山門から参道が続き、堂の正面には階段がある。

報恩寺

【7】本堂正面の階段。手すり付き。車椅子不可だが階段上がって左側に五百羅漢の拝観受付。



報恩寺境内図

周辺の名所・観光スポット

盛岡城跡公園(もりおか歴史文化館)

不来方(こずかた)城とも呼ばれる南部氏の居城跡を公園化したもので、春には桜の名所となる。石川啄木や宮沢賢治ら文人ゆかりの地でもある。公園内にはもりおか歴史文化館が開館し、盛岡山車の展示や城下町の解説史料などが展示されている。
【入口前に身障者駐車場あり、警備員が誘導。車椅子可】

■参考リンク:もりおか歴史文化館

もりおか啄木・賢治青春館

国重要文化財に指定されている旧第九十銀行本店のレンガ造りの建物を活用した資料館。石川啄木・宮沢賢治の青春時代や文学、盛岡の街並みなどを紹介している。
【入口前に身障者駐車場・エレベーターあり。車椅子可】

■参考リンク:もりおか啄木・賢治青春館

石割桜

盛岡地方裁判所前にある高さ10メートルのエドヒガンザクラの通称で、国の天然記念物。巨大な花崗岩の割れ目から幹が伸びていることからこの名がある。樹齢は300年から400年といわれる。

■参考リンク:岩手県観光ポータルサイト「いわての旅」>石割桜