犬吠埼観音満願寺

寺院
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満願寺は、千葉県銚子市にある寺院で、百観音や四国八十八か所をはじめとする諸国霊場を満願成就した人たちの浄財をもって、昭和51年(1976)に開創されたものです。房総半島の北端にあたる犬吠埼を見下ろす愛宕山の高台に位置し、「願いがかなう観音様」として、犬吠埼の観光スポットのひとつにもなっています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 十一面観音
所在地 千葉県銚子市天王台9822-1
交通 銚子電鉄「犬吠駅」から徒歩約5分
拝観料 無料
駐車場 境内に大型バス(仁王門前)、普通車(境内右奥)とも対応の舗装された無料駐車場あり
URL
連絡先 満願寺 0479-24-8416

歴史・由来

満願寺は、千葉県銚子市にある寺院で、西国三十三所・坂東三十三箇所・秩父三十四箇所からなる日本百観音、四国八十八か所をはじめとする諸国霊場を満願成就した人たちの浄財をもって、昭和51年(1976)に開創されたものです。

奈良時代に徳道上人が観音霊場を一巡してよりはじまると伝わる巡礼の歴史を受け継ぐことを目的に、房総半島の北端にあたる犬吠埼を見下ろす愛宕山の高台5千坪の敷地に、金色で螺旋階段を持つさざえ堂風の「開山大塔」をはじめとする諸堂が新たに造立されています。

満願寺は坂東三十三箇所観音霊場の第27番札所・飯沼山円福寺(銚子市)の十一面観音を写した本尊を本堂に安置するとともに、坂東・秩父・四国のあわせて188か所の本尊を満願回廊堂に安置していることから、これらすべての寺院を巡礼したのと同じ功徳がある「願いがかなう観音様」として、犬吠埼の観光スポットのひとつにもなっています。

境内には6千本の椿が植栽されており、早春に「椿まつり」が開かれるほか、鮮魚や野菜、雑貨などを扱う「銚子観音・門前軽トラ市」も毎月第4日曜日に開催されにぎわいます。

車椅子で旅行するポイント

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【1】犬吠埼観音満願寺の仁王門。門前に大型車駐車場がありその隣の道路を進むと普通車駐車場。門そのものには階段がある。

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【2】正面の仁王門から入ると文殊堂と中門のところにも階段があるので、車両でいったん普通車駐車場に回る。

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【3】仁王門脇は舗装された坂道になっておりそのまま境内裏手の普通車駐車場につながっている。

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【4】駐車場端のインターホンで申し出ると車椅子もエレベーターで本堂に上がれる。本堂内は平坦だが満願堂の回廊はスロープ状。

※ 堂内は撮影禁止のため写真はありません。




犬吠埼観音満願寺境内図

境内配置図 [凡例]
本堂 開山大塔 満願堂(北回廊:百観音霊場本尊安置、南回廊:四国霊場本尊安置) 大師堂 大日堂 鎮守堂 水子地蔵 ウスサマ堂 仁王門 不動堂 文殊堂 鐘楼 本坊寺務所・自動車祈祷殿 薬師堂・修養道場 五百羅漢堂 大型車駐車場 祈祷車駐車場 普通車駐車場 犬吠駅 地球が丸く見える丘展望館

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 犬吠埼観音満願寺の正面からのアクセスは仁王門、文殊堂、中門と階段が連続してあるため車椅子では行けないが、境内奥の普通車駐車場の端にある建物の入口にインターホンがあり、ここで申し出れば車椅子のままエレベーターを利用して本堂内に入れる。エレベーターホールには身障者トイレもある。本堂内は平坦だが、満願堂の回廊部分は長いスロープ状になっている。

周辺の名所・観光スポット

犬吠埼

関東平野の最東端にある太平洋に突き出した岬で、周辺一帯は水郷筑波国定公園にも指定されています。犬吠埼の北側には「関東舞子」ともいわれる白砂青松が連なる風光明媚な君ヶ浜が広がっており、「日本の渚百選」のひとつです。岬の突端にはイギリスからのお雇い外国人リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計し、明治7年(1874)にはじめて点灯した高さ31.3メートルの煉瓦造りの犬吠埼灯台もあり、観光スポットとして親しまれています。
【遊歩道、身障者用トイレあり。ただし灯台上層の展望室は99段のらせん階段につき不可】

■参考リンク:銚子観光協会>犬吠埼灯台