可睡斎

可睡斎(かすいさい)は、静岡県袋井市にある徳川家康ゆかりの名刹で、「遠州三山」の一つです。「東海大僧録」として、江戸時代には幕府から三河・遠江・駿河・伊豆の曹洞宗寺院を統括する権限を認められていました。「花の寺」として知られ、春はぼたん園がにぎわうほか、「日本一の東司」(トイレ)もあります。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 聖観世音菩薩
所在地 静岡県袋井市久能2915-1
交通 JR「袋井駅」から秋葉バスサービス(可睡の杜線)経由で約10分、「可睡」停留所下車。
東名自動車道「袋井IC」から車で約5分。
拝観料 境内無料。ただし、諸堂拝観(「日本一の東司」を含む)は大人500円、小学生以下300円。
駐車場 寺院東側に有料駐車場(普通車300円、100台収容、ぼたん園開園時期に利用)があるほか、境内に砕石敷の祈祷者無料駐車場あり。混雑時を除き祈祷者のほか拝観者も利用可。
URL
連絡先 可睡斎 0538-42-2121

歴史・由来

可睡斎(かすいさい)は、静岡県袋井市にある曹洞宗の名刹で、法多山、油山寺とともに「遠州三山」の一つとされています。

由緒書によれば、室町時代の応永8年(1401)に如仲天誾(じょちゅうてんぎん)禅師によって開山され、徳川家康が幼少の頃に負け戦で武田勢に追われ、父とともにこの寺に匿われたことから厚い帰依を受けたとされています。

家康を匿ったのは第11代の仙麟等膳和尚で、家康が礼に訪れた際、謁見の席上で居眠りをしていたことから「眠るべし」の意味で寺号が「東陽軒」から「可睡斎」に変わったとされ、家康が隠れた場所も境内に残る「六の字穴」とよばれる洞窟だといわれています。

なお、寺には別に『開山中興之由来略記』という異伝もあり、これには如仲天誾の草庵跡に大路一遵が開いたものとあります。

いずれにせよ、家康との深い関係を背景として、天正11年(1583)には三河・遠江・駿河・伊豆の東海4か国の曹洞宗寺院を統括する権限を認められ、江戸時代を通じて10万石待遇の「東海大僧録」として、寺社奉行に直結し、配下2,500ほどの寺院の管理や僧侶の人事を司っていました。

可睡斎の御本尊は聖観世音菩薩で、本堂須弥壇に安置されていますが、明治時代の神仏分離の際には火防の神として信仰された秋葉大権現三尺坊がこの寺に遷座しており、現在は本堂左手奥の御真殿に祀られています。

また、可睡斎は「花の寺」として知られ、春には2千株の牡丹を植える併設のぼたん園がにぎわうほか、トイレの神様として高村晴雲作の日本一の大きさの烏芻沙摩明王を祀り、戦前から水洗だったという「日本一の東司」(トイレ)もあります。


車椅子で旅行するポイント

可睡斎

【1】可睡斎の総門前。総門は階段につき、手前の右カーブの道路を道なりに駐車場方面へと進む。

可睡斎

【2】可睡斎東側に有料駐車場。料金所向かいに境内入口があるので、車でそのまま境内に進入。

可睡斎

【3】山門へ至る階段前の広場。表参道と合流し、駐車場、トイレ棟、御札や土産品を扱う洗心閣がある。車でさらに奥へ。

可睡斎

【3-1】身障者用トイレ内部。手すり、暖房便座、通報装置、小児用ベッドあり。

可睡斎

【4】ぼたん園と反対方向、放生池沿いの坂道を上ると階段上の山門に至る。

可睡斎

【5】山門は階段だが奥の瑞龍閣、総受付前は舗装され降車できるスペースがある。

可睡斎

【6】可睡斎境内。本堂に至る参道は石畳で舗装済。なお本堂、御真殿などは階段のため車椅子はここまで。



可睡斎境内図

周辺の名所・観光スポット

可睡ゆりの園

可睡斎に隣接し、池を中心にして起伏に富んだ3万坪の敷地内に世界150種のユリ200万本が植栽され、白や黄、赤などさまざまな色合いの花々を楽しむことができる。園内にはユリの天ぷらが味わえる食事処やユリ苗の直売所などもある。開園は5月末から7月初旬となっている。
【南入口から進入し身障者専用駐車場(有料、1,000円)利用可。身障者用トイレ、車椅子貸出あり。】

■参考リンク:可睡ゆりの園