修禅寺

修禅寺 寺院
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修禅寺は、静岡県伊豆市にある曹洞宗の寺院で、伊豆の古湯として知られる修善寺温泉街の中心にあります。失脚した鎌倉幕府の2代将軍・源頼家が幽閉された場所ともいわれます。岡本綺堂の戯曲『修禅寺物語』などの文芸作品にも登場しています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 大日如来
所在地 静岡県伊豆市修善寺964番地
交通 伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から伊豆箱根バスまたは東海バス(「修善寺温泉行き」経由)で約10分、「修善寺温泉」停留所下車、徒歩約5分
修善寺道路「修善寺IC」から車で約5分
拝観料 境内無料
ただし、「修禅寺宝物殿」は入館料300円(拝観時間:4月から9月は8時30分から16時30分、それ以外は8時30分から16時)
駐車場 檀信徒専用・身障者専用の駐車場は山門左手の坂を登った先にある。
ただし、一般観光客用の駐車場はないので、周辺の有料駐車場(西側徒歩5分の場所に普通車3時間300円の「小山駐車場」など)を利用すること。
連絡先 福地山修禅寺 0558-72-0053

歴史・由来

修禅寺は、静岡県伊豆市にある曹洞宗の寺院で、伊豆の古湯として知られる修善寺温泉街の中心にあります。

大同2年(807)に空海が創建したと伝えられ、当時は真言宗に属していましたが、鎌倉時代の建長年間(1249~1255)に蘭渓道隆が止住して臨済宗に改められ、さらに室町時代には伊豆一国を支配した北条早雲の手で曹洞宗の寺院として中興されました。

この寺院は源頼朝の弟にあたる源範頼、頼朝の子で鎌倉幕府2代将軍の源頼家が幽閉された場所としても知られます。

また、岡本綺堂の戯曲『修禅寺物語』などの文芸作品にもしばしば登場します。

現在の本堂は明治時代になってから再建されたものですが、本尊の大日如来坐像は慶派仏師の実慶が承元4年(1210)に製作したもので、国の重要文化財に指定されています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】修禅寺の山門正面は石段だが、両脇は車道の坂道となっている。右側は宝物殿脇の境内に、左側は檀信徒用駐車場や身障者用駐車場につながっている。

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【2】左手の坂道を登った先に身障者用駐車場があり、すぐ脇が境内となっている。檀信徒会館に入るスロープも見える。

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【3】修禅寺の本堂付近。正面は石段だが、左手にスロープがあり石段を迂回できるようになっており、その旨の看板も立っている。

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【4】修善寺温泉駐車場のトイレ棟は多目的トイレを併設する。独鈷の湯公園にも同様に多目的トイレがある。



修禅寺境内図

境内配置図 [凡例]
本堂 寺務所 庭園 檀信徒会館 売店 宝物殿 水屋 鐘楼堂 トイレ 山門 檀信徒用駐車場 修善寺平和観音 寺山公園 うさぎ小屋 日枝神社 渡月橋 静岡県道18号修善寺戸田線 虎渓橋 桂川 民間有料駐車場 指月殿 源頼家墓 独鈷の湯公園 独鈷の湯 小山駐車場 源範頼墓 修善寺温泉駐車場

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 修禅寺は正面が石段となっているものの、その左右は段差のない車道の坂道となっている。特に山門左手のほうの坂道は境内脇の檀信徒専用駐車場や身障者専用駐車場に至るルートにあたる。境内は参道部分が石畳、その他は玉砂利が敷かれているが、石段を迂回するスロープも本堂前、檀信徒会館、宝物殿にそれぞれ設置されているので、ごく近くまで移動が可能である。多目的トイレは桂川を渡った100メートル先の「独鈷の湯公園」、または400メートル西の「修善寺温泉駐車場」にある。

周辺の名所・観光スポット

修善寺温泉

「修善寺温泉」は、今から1200年前に弘法大師が発見したという開湯伝説が残る、伊豆地方でも最古の温泉街です。刺激のないアルカリ性単純温泉で、日々の疲れを癒やすために湯治に訪れる観光客も多く、桂川の両岸には多くの土産物店や温泉旅館などが建っています。夏目漱石をはじめとする古今の文人墨客が愛した場所としても知られます。【バリアフリー温泉施設あり】

■参考リンク:旅ナビ 伊豆修善寺温泉