誕生寺

寺院

誕生寺は、千葉県鴨川市にある日蓮宗の大本山のひとつです。日蓮聖人の生家跡に建てられたのがはじまりで、その後の地震や津波により寺地が移転しています。江戸時代には水戸徳川家の寄進のもとで七堂伽藍が整備されるものの、ほどなく火災で焼失し、祖師堂などの多くの建物は再建によるものです。境内の周囲には日蓮聖人誕生の際に奇瑞があったという「鯛の浦」などの旧跡が多くみられます。

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旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 十界本尊
所在地 千葉県鴨川市小湊183
交通 JR安房小湊駅から鴨川市コミュニティバス(北ルート)経由で約4分、「鯛の浦」停留所下車
またはJR安房小湊駅から鴨川日東バス(興津駅行き)経由で約3分、「誕生寺入口」停留所下車、徒歩約10分
富津館山道路「富浦IC」から車で約1時間
拝観料 境内無料
ただし、祖師堂内特別拝観500円、宝物館入館料500円(受付時間:9時~15時30分)
駐車場 境内に参拝者用の駐車場はないため沿道の有料駐車場(普通車600円)を利用
URL
連絡先 大本山小湊誕生寺 04-7095-2621

歴史・由来

誕生寺は、千葉県鴨川市にある日蓮宗の大本山、霊跡寺院のひとつです。

鎌倉時代の建治2年(1276)、日蓮聖人に帰依した上総興津城主・佐久間重吉の子にあたる日家上人、甥の日保上人によって、日蓮聖人の生家があった地に建てられたのがはじまりとされます。

もとは東南方向の「蓮華ヶ淵」にありましたが、明応7年(1498)の地震および津波により海没のため現在地に移転し、江戸時代には将軍・徳川家光から70石の朱印地と10万石待遇の格式を認められています。

元禄16年(1703)には再び地震・津波により大きな被害を蒙ったため、水戸藩3代藩主・徳川綱條(つなえだ)の寄進を受けて七堂伽藍が整備されますが、ほどなく宝暦8年(1758)の火災で「仁王門」を除き焼失しており、現在の「祖師堂」をはじめとする建物はその後の再建によるものです。

境内の周囲には日蓮聖人誕生の際に鯛が群れをなす奇瑞があったという「鯛の浦」などの名所旧跡が多くみられ、現在でも「満願の鯛」をあしらったお守りや御朱印帳、工芸品が周囲の売店などで売られています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】誕生寺の総門から入ると灯籠が左右に並ぶ平坦な石畳が続く。周囲に舗装された駐車場はあるがいずれも有料。

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【2】仁王門は石段だが右手にコンクリート製の手すり付きスロープがあり迂回できる。高台にある誕生堂は石段のため移動不可。

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【3】スロープは鐘楼の脇で正面の参道に合流し、そのまま祖師堂前まで平坦な石畳が続く。ただし祖師堂は平成31年まで改修工事中。

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【4】自動車祈祷所脇に公道への出入口(通常は車両進入禁止)があるが、この付近には身障者トイレも設置されている。

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【5】身障者トイレ内部(手すり、高機能便座)

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【6】祖師堂から出仕橋を挟んで反対側には新築された本堂があり、その前は砕石敷の駐車場となっている。




誕生寺境内図

境内配置図 [凡例]
総門 売店 誕生堂 太田堂(太田稲荷) 仁王門 鐘楼 宝物館 祖師堂 本師殿宝塔 龍王堂 浄行堂 境内墓地 交通安全自動車祈祷所 本堂 客殿 布教殿堂 宝物館 小湊神社 鯛の浦バス停 公衆トイレ 鯛の浦観光船乗り場(鯛の浦会館) 誕生寺足湯 国道128号 おせんころがし 仏舎利塔 小湊港

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 誕生寺は正面の総門から祖師堂に至るまで、平坦な石畳で参道が舗装されており、途中の仁王門の石段も脇の手すり付きスロープで迂回できる。また公道沿いに開口した交通安全自動車祈祷所脇の進入路付近の境内トイレには身障者用トイレも併設されている。
このように誕生寺にはひととおりのバリアフリー設備があるが、参拝者用の駐車場は境内には確保されておらず、沿道にある普通車一律600円の有料駐車場を利用せざるを得ない点には注意したい。

周辺の名所・観光スポット

鴨川シーワールド

「鴨川シーワールド」は、「海の世界との出会い」をコンセプトとする水族館で、11000点を超える海生生物が展示されています。
館内ではサメの一種であるベルーガの水中パフォーマンスやイルカショーなどが楽しめます。温泉大浴場もあるオーシャンビューのオフィシャルホテルが併設されているほか、ギフトショップやバイキングレストラン、フードコートなどのさまざまな楽しみ方ができる施設があります。
【スロープ、エレベーター、身障者用トイレ、車椅子観覧スペース、車椅子貸出あり】

■参考リンク:<公式>鴨川シーワールド-東京・千葉の水族館テーマパーク