浮御堂(満月寺)

近江八景「堅田の落雁」で知られる浮御堂は、臨済宗の満月寺とよばれる禅寺で、平安時代に恵心僧都源信が湖上交通の安全を祈願して建立したものとされています。琵琶湖に突き出た浮御堂の優美な姿は早くから人々に愛され、俳人・松尾芭蕉は「錠あけて 月さし入れよ 浮御堂」と詠んでいます。

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旅行先の地図

浮御堂満月寺は参道に階段があり車椅子が単独で入場するのは困難です。くわしくは下の写真解説を御覧ください。

旅行先の概要

御本尊 聖観世音菩薩
所在地 滋賀県大津市本堅田1-16-18
交通 JR湖西線「堅田駅」から江若バス(堅田町内循環線)経由で約10分、「堅田出町」停留所下車、徒歩約5分
湖西道路「真野IC」から車で約10分
拝観料 大人300円、小学生100円
駐車場 寺院前2か所に舗装済み・無料の参拝者専用駐車場(収容台数:25台)あり。その他、周辺に舗装済み・無料の堅田観光駐車場あり。
URL びわ湖大津よりどり観光ガイド【参考】
連絡先 浮御堂 077-572-0455

歴史・由来

中国の「瀟湘八景」をモデルに成立した「近江八景」のひとつ・「堅田の落雁」として有名な浮御堂は、臨済宗大徳寺派に属する満月寺とよばれる禅寺のもので、平安時代の長徳年間(995~999)に比叡山の横川にいた恵心僧都源信が湖上交通の安全と衆生済度を祈願して建立したものとされています。

『往生要集』を著したことでも知られる恵心僧都は、その際に千体の阿弥陀仏を自ら刻んでこの堂に祀ったといわれていますが、満月寺の位置する琵琶湖岸の堅田の地は、自治をめぐる対立や湖上交通の要衝としての重要性などから、中世にはしばしば戦乱に巻き込まれており、こうした背景により堂宇もいつしか荒廃してしまいます。

その後江戸時代になってからは京都・大徳寺の手により復興が図られており、元禄4年(1691)には膳所の義仲寺に庵を構えていた俳人・松尾芭蕉が船で堅田を訪れ、中秋の名月を背景に湖水のなかに建つ浮御堂の優美な姿を見て、「錠あけて 月さし入れよ 浮御堂」と詠んでいます。

18世紀には桜町天皇から京都御所の能舞台が下賜され、以後昭和初期までの浮御堂の建物として使われていましたが、昭和9年(1934)の室戸台風によって倒壊したため、昭和12年(1937)に再建され、現在に至っています。

陸地側の境内には松尾芭蕉の句碑があるほか、観音堂には薬師如来・十一面観音・聖観音菩薩の三尊が安置され、うち本尊の聖観音菩薩は藤原時代の作で秘仏とされ、国の重要文化財の指定を受けています。

車椅子で旅行するポイント

浮御堂満月寺は参道に階段があり車椅子が単独で入場するのは困難です。くわしくは下の写真解説を御覧ください。

浮御堂満月寺

【1】湖族の郷資料館前の堅田観光駐車場。身障者用を含むトイレ棟がある。

浮御堂満月寺

【1-1】身障者用トイレ内部

浮御堂満月寺

【2】満月寺前。舗装された無料の参拝専用駐車場がある。

浮御堂満月寺

【3】満月寺山門。5段の階段があるため適切な介助なく車椅子のまま入場することはできない。

浮御堂満月寺

【4】満月寺境内。玉砂利敷で山門から浮御堂までの参道は石畳。

浮御堂満月寺

【5】境内から浮御堂を眺める。浮御堂へはコンクリートの橋を渡るが階段あり。

浮御堂満月寺

【5-1】浮御堂の橋の階段。20センチほどが2段。堂上ではスリッパに履き替える。



浮御堂満月寺境内図


移動のしやすさ ★★☆☆☆
バリアフリーの状況 観光駐車場に身障者トイレがあり、寺院前に舗装駐車場もあるが、山門以降は階段のため車椅子単独では入場不可。ただし周囲には伊豆神社、本福寺などもあり堅田の街の散策自体は楽しめる。

周辺の名所・観光スポット

大津市歴史博物館

平成2年に開館した市立博物館で、歴史年代別にみた大津の歴史・文化の紹介のほか、天智天皇が開いた大津京、琵琶湖を舞台に供御人らが活躍した堅田、一大宗教都市として栄えた比叡山麓などのテーマによる常設展示を行っている。また、大津絵をはじめ地域に関連した企画展を随時開催している。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。身障者は入館無料。】

■参考リンク:大津市歴史博物館

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