財賀寺

寺院

財賀寺(ざいかじ)は、愛知県豊川市にある真言宗の寺院で、聖武天皇の勅願により、行基が開創したといわれます。源頼朝が三河国守護の安達盛長に命じて再建させた「三河七御堂」のひとつともされます。応仁の乱の際に伽藍を焼失したものの、その後再建され、室町時代の柿(こけら)葺きの仁王門、平安時代の木造金剛力士像は、ともに国の重要文化財に指定されています。

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旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 千手観音
所在地 愛知県豊川市財賀町観音山3
交通 東名高速道路「豊川IC」から車で約35分
拝観料 境内無料
ただし、本堂内陣の説明拝観は300円(2人以上、要予約、車椅子不可)
駐車場 境内各所に砕石敷の無料駐車場、境内「仁王門」下に舗装済みの駐車場【身障者トイレ併設】あり
URL
連絡先 財賀寺 0533-87-3494

歴史・由来

財賀寺(ざいかじ)は、愛知県豊川市にある真言宗の寺院で、伝えによれば、神亀元年(724)、聖武天皇の勅願により行基が開創し、その後弘法大師が中興したといわれます。

この財賀寺は、源頼朝が建久年間(1190~1198)に三河国の初代の守護である安達盛長に命じて再建させた「三河七御堂」のひとつともされており、他には普門寺、赤岩寺、鳳来寺、全福寺(廃寺)、長泉寺、金蓮寺が七御堂にあたります。

財賀寺は応仁の乱の際に伽藍を焼失したものの、その後に今橋城(いまの豊橋公園のあたり)を築城した武将として、また『新撰菟玖波集』に句を残す文化人として知られる牧野古伯(牧野古白、牧野成時)によって再建され、当時の棟札などが残っています。

牧野古白は今川氏親に攻められて今橋合戦で討死しますが、その後も財賀寺は今川氏、徳川氏といった時の権力によって保護され、今川義元の安堵状や徳川家康の朱印状が寄せられています。

現在、財賀寺には室町時代の柿(こけら)葺きの仁王門、同じく室町時代の本堂内厨子、平安時代の木造金剛力士像などが残り、いずれも国の重要文化財として指定されています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】財賀寺の入口に舗装駐車場と身障者用トイレあり。ここで駐車せずにさらに自動車で上まで行ける。

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【2】身障者用トイレ内部

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【3】仁王門は石段となっている。左脇に迂回する舗装された車道があるので自動車でさらに上へ。

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【4】財賀寺境内の砕石敷の駐車場。正面は文殊堂への石段の参道だが、右の舗装路から自動車でさらに上に行ける。

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【5】舗装路の途中に「千手観音」と記載のアーチがあり、総本堂へは自動車で直進。文殊堂へは鋭角に左折。

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【6】左折すると文殊堂方面に出られる舗装路となっている。建物の前に若干台駐車できる程度のスペース。

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【7】文殊堂に隣接して客殿、寺務所、庫裡がある。文殊堂の奥に自然遊歩道の山道ものびている。

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【8】アーチを直進し案内板通りに狭い舗装路の坂道を進む。慈晃堂を過ぎて男坂の石段に突き当たるがここは左折。

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【9】左折してしばらく進むと総本堂に至る取付道路の坂道がある。本線とは鋭角で交差しているため運転注意。

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【10】取付道路から財賀寺本堂へ。本堂は階段があるので車椅子は堂の下まで。

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【11】総本堂のある境内を本堂側から見たところ。参道は舗装されており先に男坂の石段がある。



財賀寺境内図

移動のしやすさ ★★★☆☆
バリアフリーの状況 財賀寺はかなり山の中にあるので、途中まで道が合っているのかと不安になるが、案内板通りに進めば問題はない。仁王門の下に身障者用トイレがある。境内はほぼ文殊堂と総本堂(千手観音)の2つのエリアに分かれているが、いちおうは自動車で移動が可能。ただし、境内の舗装路の道幅は狭く自動車1台分程度であり、つづら折れの坂道となっているため、運転に注意が必要で、混雑時は無理な参拝は避けたほうがよいかもしれない。

周辺の名所・観光スポット

三河天平の里資料館

「三河天平の里資料館」は、現在の三河国分寺の東方、三河国分尼寺跡史跡公園内にあるガイダンス施設です。三河国府、国分寺、国分尼寺跡から出土した鬼瓦、羊型硯、墨書土器などの発掘品を展示するほか、古代三河の様子を映像により紹介しています。施設にはボランティアガイドが常駐しており、案内も可能です。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープあり】

■参考リンク:豊川市>三河天平の里資料館